「祐巳はクリスマスイヴはどうするんだ?」
 
「可南子はバスケの試合だし、瞳子は舞台の真っ最中だから、残念ながら独りだね」
 
祐麒の問いかけに、まぁ仕方ないけどと言いいながら祐巳は答えた。
 
「祐麒は……いい、いい、言わなくても。どーせ乃梨子ちゃんとラブラブデートなんでしょ?」
 
「残念ながら真梨子ちゃんに先を越されてね」
 
「あら、それは残念」
 
「で、どうせ暇だからドライブでも行こうかと思ってね」
 
「だから一緒に行かないかって?」
 
祐麒は口許を緩める事で祐巳に応えた。
 
「じゃあさ、ピューリオランド連れてって」
 
「仕方ないな。連れて行ってやるよ」
 
祐麒の言葉に、祐巳は手をパチパチ叩いて嬉しがった。
 
 
「祐巳はさ、やっぱり祥子さんを追いかけるのか?」
 
「そうだね。私で祥子さまのサポートが出来きれるかは判らないけど、少しでも力になりたいかな」
 
「そうか……。俺は親父から『俺のあとを継ごうとは考えるな』って言われた。俺には向かないってよ、建築は」
 
「そう」
 
「で、柏木先輩からは『僕の将来的な参謀にならないか』って話は来てる。あと小林にもな」
 
「返事は?」
 
「まだしてないけど、4年生のうちから出来るだけ先輩について周らないとダメだとは思う。小笠原グループの一つを任されるだろうから、先輩は」
 
「あたしもかな」
 
「お互い、険しい道だな。さてと、目的地到着だな」
 
 
 
 
 
あとがき
 
 
11月ぐらいに思いついて書いた小話ですので、続きません。
大体、大学3年ぐらいを想定してます
 
09.6.6追記
 
ちょっと浮かんだんでつけ足しました。
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